■セッション詳細 【セッション名】『DREAM PORT』第三話 【システム】天羅WAR 【プレイ方式】キャンペーン 【人数】 レギュラー4人を予定  【セッションチャンネル】 #sadame_TW 【サプリなどについて】基本ルルブ、ロストヘブン、クロッシングポイントを使用。ただし、基本ルルブだけでも参加可能            ロストヘブンに収録された裁定者ルール、カラミティルージュを使用 『やはり“二両目”か』『“二両目”よねぇこれ』『結局“二両目”の話になるんか?』『問題は“二両目”なんですよ』『“二両目”』『“二両…… ミラーズシティを出発して、数か月の時が過ぎた。幾らかの不穏を抱えながらも、大陸横断鉄道はひた走る。 ひた走り……そして、予定調和のごとく、予期せぬ停車を強いられる。 ここは積層都市タワーズヒル――の、衛星都市のひとつ、磨かれたやせ地“クレイリング”。 路線がエンゼルベルトに極めて近づくこの地域にて、“カドリール”は停止した。 彼女は何も語らない。何も語れる筈もない。その彼女が『居ない』のだ。 『ああ、スロウス。気を付けた方がいいかもしれないぞ。可能性の話だが……』 因縁に誘われるのは赤の翼。車掌長の失踪に合わせるように接近する天使の尖兵。 この鉄の塊の中になる『何か』を求め、人と天使が駆け巡る。 動かぬ鉄道を遡り、沈黙の車両をこじ開けて。 その果てに見出した意志が、正しきものであるのなら。 かくて、人の法の名のもとに、大いなる拳は振り下ろされる。 天羅WARキャンペーン『DREAM PORT』 第三話『覚醒め(めざめ)よ、勇敢なる右腕を持つ者よ』 いつか、太陽の昇る場所へ――砂塵の彼方へ…… PC1:マイケル・キングズベリー 因縁:【鉄道の脅威を見極める】 君は、正義の番人。 この大陸横断鉄道と、その終点に築かれる新たなるマザータウンに法の光を照らすのが、君の使命だ。 今、大陸横断鉄道カドリールが停車しているのは、『磨かれたやせ地』と呼ばれる不毛の交易路。 出発までもう少しという頃合いに、君達は大きなトラブルに見舞われた。突然、鉄道の機能が全面的に停止したのだ。 燃素機関、つまり動力、そして電源系統が全面的にダウンしており、加えて車掌長の姿が見えなくなった。 君とシェリフ達はトラブルの原因究明と車掌長の捜索を始めるが、状況の変容はそれよりも早かった。 街に――正確には、エンゼルベルトの方角より街に向けて、奇妙な天使が接近を始めているという情報が入ってきた。 元々、このカドリールは謎多き車両。かの車掌長についても何を隠しているのか、君は掴み切れていない……何かが現れる、予感だけが走った。 ※ハンドアウトにて、クロッシングポイントP183、ハンドアウトテンプレート『鉄道の守護者』を配布します。 PC2:サミュエル・D・マクドゥガル 因縁:礼拝堂の少女、ミランダ  感情:連帯感など 天使と人のはざまで。 君は、とある天使の背を追いかけて西を目指した、流れの神父である。 大陸横断鉄道カドリールの生活施設車両の片隅に、小さな礼拝堂が作られているのを知ったのは、結構前の話であった。 主のいないその礼拝堂の掃除をしていたのは、ミランダと名乗る物静かな栗色の髪の長身の少女が一人。 話を聞けば、途中の駅で知り合いの神父が途中乗車するため、場所だけを整えていた、ということだ。 カドリールはその出発が急すぎたため、教会からの干渉は今まで無かったのだと聞いていた。 故に、こういった場所がちゃんとした形になるのにも、時間がかかったと。祈る場所が出来るのは、悪い話ではない。 ここはその約束の駅、磨かれたやせ地“クレイリング”……そこに現れる神父の姿はなく、代わりに近づいてきた気配は―― PC3:スロウス 因縁:マイケル・キングズベリー 感情:庇護など 君は、陸皇無宿。 失われた記憶をものともせず、愛機と共にテラを駆ける、気楽にしてタフなはぐれ者だ。 ジョン・スミスは言っていた。積層都市タワーズヒルはエンゼルベルトに最も近い街であり、奇異なる天使の存在が確認されていると。 しかし、そこでは特に何も起こらずに、列車は次の街であるここに着いた。きな臭さは、未だ臭いだけだ。 そして起こったカドリールのシステムダウン。天使の噂で混乱の中で最初に君を取っ捕まえたのは……シェリフだった。 とはいえ流石に連中、君みたいな胡乱な賞金首に構っている余裕もないらしい。それどころか『マイク君を手伝え』と来たものだ。 紆余曲折はあるのかもしれないが、結局君は手伝うことになる。現状の混乱に関し、気になることもある。 ジョン・スミスは言っていた。可能性の話だが……奇異なる赤い翼の天使が、この鉄道を狙うかもしれない――それが、大統領の出した結論だと。 PC4:一角狩那 因縁:『赤い翼の天使』 感情:執着心など 君は、くろがねの狼。 故郷の国の誇りに傷跡を残し消えた、とある大ヨロイを追うために、と或る国の食客となっている。 君たちはクレイリングでも“21両目”に滞在していた。河内正成の仕事の都合であり……その合間、彼は君を呼び寄せた。 聞かせたいものがあると言う。ミラーズシティで立ちはだかった男、ザッキーの、破滅のクリスマス直後の病院での発言記録だという。 機面鏡越しの音声データの再生は、カドリールの機能停止、つまりは停電によって中断されることになった。 正成はお付きのシノビ、奈都に調査を命じた。そして君は緊急事態に備え臨戦態勢での待機となった。 事態は進展する――それは紗の紡いだ運命か?ザッキーは病院で心を壊したまま、『赤い翼の天使』の話を語っていた。 そう、ちょうどこの地に現れた灰色天使のような、羽根の幾つかを血の赤で染めたような天使の話を。