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G M: サンドリオンが魔法使いに願ったのは、硝子の靴でも純白のドレスでもありませんでした。
G M: それは星の鍛えた刃。さらなる魔法を生み出す運命の剣。世界の目を引く白金の煌めき。
G M: その煌めきは誰が為に?この世を生きる人の為に。そうでもあったのでしょう。
G M: それもまた、サンドリオンの心に秘めた願いでした。それは間違いの無いことです。
G M: けれども、彼女のお話はそこで終わります。12時の鐘を伴って。そう、その輝きは余りにも眩すぎたのです。
G M: 12時の鐘は、彼女の魔法を解き、刃を鎖につなぐとともに、魔法使いを水の底に沈めることになりました。
G M: ……しかし、サンドリオンは思いました。この終わりは決して良いものではなかったけども、それでも、悪くなかったのだと。
G M: なぜなら、サンドリオンは、己の境遇でも意地悪な継母でもなく、その魔法使いこそを疎んでいたのですから。
G M: これは、12時の鐘が鳴り、サンドリオンにかけられた魔法が解け、魔法使いが立ち去った後に語られるお話――
G M: * * *
G M: 部下A「………」
G M: 黒巣市の山間。誰にも見向きもされない、とある堤防の一角。
G M: 思えば最近、暇さえあればここにきている気がする。いつもの手荷物を携えて。
G M: 手に持つの名は『オデッセイ』。未来を記した、無限書庫に由来するライトノベル――その、写本。
G M: 原本は全て天城美鈴が握りつぶしたが、様々な因果が、彼らがその写本を作りだすことを許していた。
G M: ……その内容そのものに深い興味を持ったのは、彼のみであったが。
G M: 部下A「『明らかな過剰反応。リスクが大きすぎる行為を、天城美鈴は行わざるを得なかった。その理由の名は恐らく『鎖の夜』」
G M: 部下A「『彼女は、この本の流出を深く恐れた。理由を探っても、在り得たのはこの話だけ……故に、『真』と仮定するなら……』」
G M: 『2026年に起こる鎖の夜は、天城美鈴の想定内のものである』。その理由を読み解くと……その中央に置かれるのは、水没したクロスタワー。
G M: それを成しえるための地理的状況が備わり、また、都市開発計画を紐解いてもそれが保たれていることは、ノイマンなら推察できる。
G M: 部下A「『この推察を真実と過程し、章の冒頭に記されたサンドリオンを天城 美鈴に置き換えるのなら……クロスタワーに存在する機密は、隠蔽される』」
G M: 部下A「『しかしその場合、機密たる魔法使いとは、一体何者なのか。水の底に沈めることは、どんな未来を構想して計画されていたのか』……か」
G M: 先日、自分で作ったレポートの内容を思い出し、その冒頭の部分をノイマンの脳が暗唱した。そして、一人で唸った、
G M: 部下A「どうしましょうねぇこれ……マジモノっぽいですよね、マジモノなんですかねぇ……」
G M: ■■■■■■「ああ、マジモノだ。“放蕩魔術師”」
G M: 部下A「――!?どちら様、で……え、えー?」
G M: コードウェル「貴様のレポートを読ませてもらった。興味深い内容だったぞ、スタンレー」
G M: 部下A「はぁ?嘘でしょう?あれは酔っぱらって作ったような唯の妄言――いや、待ってください」
G M: 嫌な予感がした。もしもこれがマジモノなのなら。或は、次に自分に求めらえることは……
G M: 部下A「実際に、クロスタワーを水没させて、その機密を埋めて来い、とかいいませんよね?」
G M: コードウェル「――まだ、その時ではない。『フィフスドーン』には使い道がある。アレを沈める方法――興味深い内容ではあったが、今は参考に留めておく」
G M: 懸念が払拭され、部下Aは安堵の息を吐いた。
G M: 部下A「で、あれば……態々、僕なんぞの元に足を運んだ理由は?」
G M: コードウェル「――……“頭蓋書庫”に関する報告も読んだ。私には介入どころか、察知する隙すらなかったが――その上での話だ」
G M: 途中から作戦に参加していた女探偵――UGNイリーガル砂原 睦美は、コンフラックスセルの『部下C』でもあった。
G M: ……コンフラックス・セルは、今回の無限書庫を巻き込んだ一連の騒動についての、仔細を(半信半疑だが)把握していた。
G M: コードウェル「“頭蓋書庫”に入れ知恵をしたものが誰かは知らないが、それによって、私の計画は破綻に追い込まれかけた。なれば」
G M: ――その騒動の黒幕は、アルフレッド・J・コードウェルの『敵』だ――と。
G M: 部下A「……僕に『それ』を討つ手伝いをしろ……と?」
G M: コードウェル「未来の話だ。今のところは、もっと手近な仕事を手伝ってもらう。“霊廟の放浪者”を知っているな?」
G M: 部下Aは、FHのそこそこ深いところに権限を持つ研究者の狂人の顔を思い出した。彼の今の研究テーマは確か……
G M: 部下A「――あっ、起源種。“真なるは”のあの不可解な参入と状況打破ですか……!」
G M: コードウェル「そうだ。奴が、黒巣市と起源種の関係性に目を付けた。確かに地球(ガイア)は、黒巣市において世界法則の守護者を意図的に生み出している。
G M: ……正解に限りなく近いだけに、邪魔だ。口で言って分かる輩でもない。一先ずは、情報を集め、奴を謀殺する。それに協力しろ。その後は……」
G M: クロスタワー占拠事件を発端とする、一連の騒動に関しては――
G M: コードウェル「――収束したものとする。全て、仕切り直しだ」
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――TO BE CONTINUED NEXT CONFLUX...?